はじめに。

・18日に1回だけ観ました。また観直すつもりです。
・花丸、活撃、舞台の薬研は履修済。
・ジョジョ、進撃以外の靖子にゃんの他作品や役者さんご本人については全く詳しくありません。
・当たり前ですけど当本丸の薬研は極です。

このへんを踏まえて感想書かせて頂きますね!

 

戦う薬研のかっこよさを再確認した…そんな映画刀剣乱舞。

ただでさえ薬研役の北村さんの顔が最高に良いのにくわえて、「薬研はカッコイイ」という大前提のもとの立ち居振る舞いも最初から最後まで徹底していて、カッコ悪いところがなかった。
活撃の薬研くんがやっている、片膝立てて座る男前座りは基本装備。
寝てしまった不動くんに毛布をかけてあげるさりげないやさしさプライスレス。

あと、河原でのこちらのネクタイ緩めてる姿!!!
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♪ママ〜〜〜〜〜〜ジャストビーキルドヤゲ〜〜〜〜ン(=ママ、薬研に悩殺されたよ)ママ〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪

と私の脳内でフレディ・マーキュリーがたからかに歌い上げた。

殺陣やアクションについて。
かっこよかったですね!
あの動きは、あの脚力じゃないとムリダナ…
私も個人的趣味で戦う薬研の漫画をいっぱい描いているんですが、今回の薬研くんの戦い方は特に「マネしたい!!」って思いました。とくに、手の表情がよかったです。
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革手袋のきしむ音が聞こえてきそうなくらい、刀をもっていないほうの手に指先にまで力をこめてるところ、かっこよかった…
本家のバトル薬研くんの場合は、刀をもっていないほうの手が割といいかんじに力が逃がされている場面が描写されているので。

怒濤の物量作戦でくる遡行軍に「邪魔だ!!」って闘志剥き出しにしてるところも戦場育ちって感じでよかったです。

活撃、花丸の薬研くんの戦い方もそれはそれで特に活撃はスピード感があって素晴らしかったんですが、一瞬で完了するため土臭さが欲しかったなあと思ってました。今回は息切れしてへろへろになるまで戦ってたので、そういう薬研が大好物な私大喝采です。かつやげくんと同じところを斬られてもぴんぴんしてましたがかつやげくんの名誉のために心の内にひめておこうと思います。

残念だったのは、柄まで通してなかったところかなあ…通すような敵、あんまりいなかったからかな…

性格の描かれ方について。
性格は活撃の薬研くん寄りだなーと思いました。
かつやげくんよりクール度マシマシです。戦隊もののブラックは間違いなく俺、というオーラが出ています。

多分、審神者にほどほど構われない薬研はああなるんだろうなって今作ふくめ今までのメディアミックスを観てて思いました。これはもう、薬研を映画における三日月のようなポジションにおいている人々と温度差が出来てもしょうがないのかな。
すごく、仲を深めるのが難しそうなキャラだと思いませんか。
愛想良く話してくれるし気遣ってくれるけど、本当のところはあんまり見せてくれない。パンフレットのコメントで北村さんも書かれていましたが、辛い事や悲しい事があっても表に出したりしない。
これは、本丸の薬研も勿論そうなんですが、よその本丸で第三者的な視点で見たらよりそういう性格が見えてくるなあと思いました。だからって冷たいやつというわけではないんですけどね。男らしいんですよね。背中で語ってくれるみたいな。

北村さんの薬研の表現も良いなあと思いました。
舞台のときは、やたら「大将」の連呼で、他にも色々な理由で実を言うとちょっと苦手な薬研だったんですけど、映画のは良かったです。
まあ、虚伝からもう2年以上経ってますしね。

薬研の歴史などについて。
上映前だと、3番めに名前がクレジットされているし信長さんだし、結構踏み込んだところまで描写されるのかな?と思っていましたがやはりほどほどのところでぼかされていましたね。

でも、今までのメディアミックスの中で一番丁寧に描いてもらってたなあと思いました。
-ONLINE-のほうでも、薬研は「本能寺で焼けた」とは一言も言っていないし、記憶についても言及がないままです。

映画では、
・焼け身のためか一部記憶が曖昧
・本能寺ではなく、安土城で焼け、その後、秀吉に焼け身の姿を拾われる

というところまでしっかり描いてあって、享保名物帳とも齟齬がないし、こまかいところで「そうきたかーーー!!!!」って感心しきりでした!

信長さんの、「腹は斬らないというが今回は頼むぞ」も…
信長さんって、薬研の手紙を読むに、「主の腹は斬らない」部分を信じてずっと持っていてくれた(それを、薬研は嬉しく思っていた)ように感じられるんですよね。それを、安土でこれだよ…しかも安土って、薬研の修業先じゃないですか。

そんな安土城の屋根の上で戦わせてごめんねアニキィ!!

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私個人としては、薬研の記憶については「記憶がどうであれこの本丸で楽しい思い出を作ってほしい」とだけ思っているので特に深く考えた事も無かったんですが…正直この設定が-ONLINE-でも実装とされるなら、もう1冊修行本が描けるくらいにはアツい設定だった。ありがとうございました。

というか、かなり物語に置いてはキーマンだと思うんだけど、やっぱり割合的には活撃とあんまりかわらないくらいのポジションだったような気がしますね。

まんばくんとの会話の通り、「納得した」からもうそれでいいのかもしれない。
「納得は全てに優先する」ってSBRでジャイロも言っている!
そういうところも、男らしい。

クールだけど、ちゃんと幼い審神者にたいしては笑顔になるところも素敵でした。
エンディングのクレジットで、薬研紋が大写しになるところと、石商先生のお名前が流れて行くところで胸がいっぱいになりました。
ありがたいことに、薬研は割と色々なメディアミックスでメインとして描いてあるので、「これでちょっとよくわからなかった薬研の事が分かるかもしれない」とその度に思うのですが・・・

結論から言います!
見れば見るほど薬研が分かりません!!

4年薬研を追い続けてわかったことですが、もう「分からないのが薬研の魅力」なんだろうなって。
魅力の「魅」も「なんだかよくわからないもの」という意味らしいです。
よくわからなくて知りたくなるので、追いかけるのをやめられない。
大変なものを盗んで行かれてしまった感じです。これからも追いつける日は来なくても、追いかけて行くんだろうな。

 

と、いう映画初見の感想でした。また何かあったら別記事を追加します。
長々と読んでくださってありがとうございました。