20141030

オスカー・ワイルドの「幸福の王子」という童話の一節です。

というのも今日久しぶりに「ジョジョの奇妙な名言集」後半の荒木先生の後書きを読んでて。私はもともと、原作以外のところからもジョルノの人となりが拾えるかもしれないという理由で荒木先生のインタビューや後書きなどをどん欲に読むほうなんですが、そこにこんな事が書いてありました。

・ジョルノはローマの彫刻をイメージして描いていた
・仗助みたいな等身大のキャラはナランチャなどの脇役に任せた

ということは、主人公格であるジョルノとブチャラティは、等身大というよりは神話的なキャラに属する、と思っていいのでしょうか。

たしかに、ジョルノにはなんとなく5部がエピローグを迎えたら、「じゃあお疲れさま」ってローマのどこかの台座によじ上ってそのまま彫刻に戻ってしまうような、そんなイメージがなくもないです。

からの、「幸福の王子」でした。何故急にこのお話を思い出したのかわかりませんが私も子供の頃に1回読んで、悲しい話だなあという印象がありました。(若干『鈴の兵隊』とかぶってたところも)
ここで全文を読むことが出来ます
勿論ジョルノは生前物質的な豊かさに囲まれて幸福だったわけではなくかなりヘヴィな人生ですが(あと終わってない)、金色に輝く美しさやその身をもって人々を癒したり、語り口の知的さから何だかもう王子がジョルノっぽいなーと思わずにいられませんでした。そして動けない王子のかわりに市井の人々に尽くすツバメの姿がまさにブチャラティー!!!!
ジョジョは「遺されたものが遺志を受け継ぐ」物語なので、2人とも死んで天国で幸せになりましたっていうのはジョジョ的にはバッドエンドですが笑 タイトルに引用させてもらった王子の言葉は、「レ・ミゼラブル」を愛するジョルノが思っていたらなんだかいいな、と思いました。いまだにジョルノがレミゼのどのへんに好意的なのか、っていうのは答え出てないんですけど。

っていう思いであらためて全文を読んだら、さ、最後ーーー!!!???
2人とも死んでしまうっていうところまでは覚えてたんだけどそんな展開だったなんて そして更にネットで仕入れたこのページでだめ押しとなる。
結魂ネタのときもそうだったけど何故知らず知らずのうちにそういう方向になってしまうのかと頭を抱えたのでした…/^o^\