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春なので景趣を春にしました

なんて、3月の半ばにこの記事を下書きしてたら2ヶ月経ってました…もう夏だよ。

✿薬研は「自然体たらし」なんだよねという主張

以前この記事で「アニキはこなれ男前だよ!!」とかたくなに主張していた私でしたが…

薬研藤四郎各ビンゴにチャレンジしてみたよ! ” モンパルナス

最近、それですらまだ表現として生ぬるいのでは…と思うようになりました。

「天然たらし」という言葉があります。本人はそんなつもりはないのに、周囲が勝手に惚れ込んでいくという(たいていは性格が男前のキャラクター)性質の事です。
薬研の場合は天然というよりは、「自然体」という表現のほうがしっくり来るなと思います。

本丸での台詞を思い起こしてほしいのですが、たとえ一回でも、普段の薬研が他者にたいするリップサービス的な台詞を発した事があるでしょうか?
ノーです。
褒められた記憶は「お、大将、太っ腹だなあ」以外ありません。太っ腹って。腹筋が捗るなあ!
あ、あと戦績もありますがそれは皆の頑張りなので。
修行のときに送られてきたお手紙がまるでメル画だったでしょうか?
ノーです。

それでも、なぜ薬研を対象としたビンゴにこのような選択肢が数多くうまれるのか。

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それは、

「極めて普通のことしか言ってないのになんだか夢を見せてくれちゃう」

という、薬研特有の性質があるからと見た!!
これを『自然体たらし』と命名しました。

勿論、石商先生の美しすぎるキャラクターデザインや、山下誠一郎氏のイケボもめちゃくちゃ理由になりますが、刀剣男士の外見と声の偏差値が高いのは当たり前の世界、何故薬研が特にこのような状態になるのか、というのはやはり彼の性格的なものに由来すると思われます。

そういえば私も、2年前の2月ごろは、「何となくアニキはアイカツの『新・チョコレート事件』の振り付けを一緒にやってくれそう」とかいうわけの分からない夢を見ていました。2日ほどで醒めましたがいい夢見せてもらいました。

以上の事を踏まえて気をつけたいなと思うのは、「あくまでも薬研は自然体であるべし」ということです。

本当になんてコトない、とるにたらない事を言っているだけなのに何故かカッコイイ。今度はこの「何故か」の部分を言語化チャレンジしていきます。

✿薬研藤四郎は否定しない

現在の所、薬研は何も否定しません。
といっても、イエスマンな雰囲気はいっさいなく、審神者の事も、他の刀剣男士の事も、元主たちのことも、彼は普通に受け入れてなにひとつ否定することがありません。
日々の任務なども、馬当番や畑仕事に難色は示すものの、否定するほどではないし、戦場は良いだし、鍛錬かイイネエだし、大将の戦績はなかなかのもんだし。
隊長にすると若干めんどくさそうですが「面倒を見る」という表現に男前さを感じた方も多いのではないでしょうか。

修行のお手紙で書いていたような信長さんにたいする彼独特の見解のように、おそらく「いい所を見つけて好きになる」が普通にできるんじゃないかなと思います。

✿薬研藤四郎は自慢しない

元主の事や逸話の事など、実は色々あるけど何ひとつ言わない、というのも刀剣男士の中では珍しいのではないでしょうか。

彼自身は、「信長さんは普通の人だと思っている」のと、「逸話にあるような不思議な力が実はない」という理由で言わなかったのかもしれませんが、逸話をにおわせる「柄まで通ったぞ」でキッチリキメるところはさすがだなと思います。

ここで、避けて通れないステ値問題がありますが、そこは私の本丸では桜付で解決しているので数値にはこだわらない事とします。

✿さりげないワンクッション&謙譲語

「貫かせてもらうぜ」「ぶっすりいかせてもらうぜ」

これらの「〜〜させてもらう」は極になると使わなくなりますが、このように一歩引いた言い方をすることで、「貫いてやるぜ」とか「ぶっすりいくぜ」とかいうよりも品のある印象となります。
ちなみに、他の二次元キャラではジョジョ5部のブローノ・ブチャラティがよくこのような言い方をします。

さらに、薬研はよく言葉の前に「ん?」とか「うん」とか、ワンクッション置いています。手紙という書き言葉ですら。

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すぐに本題に入らずにこのようにワンクッションをおくことで相手に『あなたの話も聞いてるよ』という安心感も与えます。手合わせが終わったときの「ん?」はキレてるのでノーカウントです。

どうでしょうか。
こういうことがごく自然にできてしまうから、普通の事を言っているだけなのにカッコイイのです。

✿と守り刀スタイルでモテる

極前も極後も、「大将や仲間を守る」という姿勢を崩さない薬研。

通常の戦では「武功を立てて名をあげる」というのは当たり前で、「何かを守る」という姿勢はむしろ自分の内面に向かい、気高くあろうとする武士道よりも騎士道に近いような気もします。

ただ、刀剣乱舞の世界では、武功に応じて土地や米なんて与えられない、完全にいってみればボランティアの世界。
おのおのに戦う理由はあるにせよ、本当に個人的な利益なんて、ほぼ存在しないといっていいのです。
「刀剣男士として顕現したんだから正しい歴史を守るために遡行軍と戦わなきゃ」が最大の理由であり、政長さんのように「畠山の名を継ぐ」や信長さんのように「天下泰平」を目指してというわけではありません。

そんななかで戦う理由に「自分が」が含まれないのは個人的にはかなりぐっときます。
これはほぼ藤四郎の刀たちにも当てはまる事ですが、「守る」ことは短刀である自分たちにできる最大の仕事であることをわかっているからこそ言えるのだと思います。
✿そんなイメージのある薬研に私が個人的に求めること

「男にも女にも媚びないでほしい」

「媚びる」というのは、みんなが好きな味付けを素材にまぶすということです。それで美味しくなる素材と、台無しになる素材があって、個人的にはアニキは後者だと思います。私がアニキの漫画を描く時も、常に高みに向かって気高く飢えてほしい!と思いながら描いてます。

みんなが好きな味付けをしたくないなら、一番アニキが輝ける表現ってなんだろう?と考えたときに、辿り着いたのがバトル漫画なので、戦う薬研の漫画を描いているととても充実しているのかな、と思います。

 

ここまで書いてて、それでもまだ言語化に足りてない気がしてますが疲れてきたので続きがまたできたら別記事で追加しようと思います。