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結論から言います!

お金のことに初心者な、浪費してる自覚のあるオタク女子は読んできっかけにするといいと思います!

 

私自身は1年半ほど前からお金の勉強を始めてて、この本に書かれていることはほぼ実践済み、という感じだったのですが、ツイッターのオタクTLではあんまりお金の話をする人は使った報告しか見かけないし、みんなどうしてるんだろう?と思ってたのでなるほど〜って思いました。なお、恐ろしい話かもしれませんが、一般女性は結構な割合でもうつみたてNISAやiDeCo、やってるらしいですよ…

専門的なコメントはできないのですがざっと感想。

・オタク女子の分野が、アイドルや俳優などの三次元9割。私みたいな二次元にしか興味がなく同人活動もガチめにやってる、という人のデータは0。
なので、アイドルのコンサート(現場っていうらしい)など、リターンゼロの趣味やってる人のお話が多いですね。

・普段の生活は会社員(派遣含む)という人むけの話がメイン。漫画家さんなどのフリーランスむけは、項目の最後に「フリーランスならこうしましょう」という風にアドバイスが書いてあるかんじです。

・とはいえ、オタク的ソウルはジャンルは違えど一緒なので、あるあるトークからの具体的なアドバイスは為になると思います。

・みんながやってるお金のため方が2ページ見開きで小さい文字でいっぱい載ってるページがあって、そこが面白かった。私もダメな推しができたら「推しに充てる生活費」ごっこをしてみたいです笑

・後半はオタク女子7人のマネー事情とアドバイス。これ、いろんな女性雑誌でこういうのをみますが、「でも全員オタクじゃないんでしょ?」だったんですが今回。

「でも全員東京出るのに5万円かかる地域じゃないんでしょ?」

完!!

一番遠くて山口県…本州じゃん。
遠征費にみんな年間10万かかってないって時点でもううらやましい〜〜〜四国住まいのこっちは多分その3倍はかかってる。(全日空使用と最低限まともなホテルを選んでいるというのもあります)

まあ、だからこそマイルをためたり赤ブーのb2オンラインカードの恩恵をうけたりピクシブプレミアムの恩恵を受けたりということにアンテナが敏感になったりもしたんですけども。
自分で学んだこと以上の情報はなかったかなというかんじでした、ハイ…

・初心者の方に向けては、まず何をするべきかが具体的に示してあります。

つみたてNISAやiDeCoをはじめよう!おすすめ銘柄はこの6種類!

ということまでは、とてもいいと思うのですがその後のアフターケアについては一切書かれていません。
書き連ねるときりがないので著者の方も省いたんだと思いますが。

まず、投資を始めるということについて、基本がスコーンと飛ばされているので、この本だけを読んで始めるのは危険かなと思いました。

ちなみに、一番最後のページの下の方に小さな文字でこう書いてあります。

「本書記載のデータは原則として2019年2月現在のものです。(中略)本書を参考にした投資結果について、監修者および本書の発行元は一切の責任を負いません」

なぜこう書いてあるのかというと、日々市場のデータは変動しており、「この銘柄がおすすめ」と書いたところで来年にはそれがおすすめできない商品になっている可能性があったりするからです。
また、投資というのは完全に自己責任の世界なので、勉強しないで損をしたからって責任取らないよ!ということです。

おなじオタクの人が勧めているなら!とか、紀伊カンナ先生の可愛い表紙の絵に安心して、おすすめ6銘柄をとりあえず買って安心してそこで終わり、では本末転倒にならないかな?と思いました。

個人的に、書いておいた方がよかったんじゃないかな〜と思うこと。

・保険商品の見直しについて「手厚すぎる保証に支払額が高くなっていないか」の具体例が欲しい。保険については2ページしか書かれていなかったんですがあれこそ月に結構な額を掛け捨てている場合もあるので。
(例:月に七千円払っていて年齢ごとに額が上がっていくけれど、実際の医療保障は65歳までで原則掛け捨てのものはNG、など)

・上にも書きましたが、投資についての本当に基本の考え方。
「卵は1つのカゴに盛るな」から、「初心者がFX市場に手を出すのはカモになりにいくようなもの」とか「投資信託と一口に言っても、銀行が手数料をとりまくるものから金融庁が厳選したクリアなものまでいろいろある」とか。
まずいきなり「税制優遇措置があるからつみたてNISAやiDeCoがいい」と頭ごなしにオススメする前に押さえるポイントがあった方がいい気がする。

・つみたてNISAが2037年でサ終すること、実際につみたてNISAやiDeCoを始めた後、あんまり毎月金融機関を見に行かない方がいいこと、年に1回割合を見直すリバランスの必要があること

・この本を読んだだけでわかった気にならないで、始めたなら日々ちょっとでもいいのでアンテナを張っておこう、ということ。
私が投資の勉強を始めた時もそうだったのですが、とにかくまず本や雑誌を読んで、ポイントをノートに書いて勉強しました。
あと、土日にときどき開催されている日本FP協会のセミナーに行って勉強したりもしました。
(お茶とケーキが出てくる企業の勉強会はオススメしません)

不勉強すぎるまま証券口座を作って、書いてあるままに商品を選んで、そのまま数十年放置したら、大変に困ると思います。

なぜなら本当に自己責任の世界なので…
誰も責任取ってくれないので…
(もちろんこの記事を読んで始めた方がいても、結果について私は責任とれません。)

ちなみに、始めて1年ちょっとの私のiDeCo+つみたてNISAはいま+3万円くらいになってます。2月に始めたので、3月の初め頃にリバランスしました。
増えてるとやる気が出ますね。経済状況によって一瞬でマイナスになりますが。

最近だと、家族と自分の保険を見直して、保険の窓口で1ヶ月ほど通って納得のいく保険商品をfixしたりもしました。

私自身もできるだけ健康でいて、後40年後に北野天満宮に行って髭切(刀)の前で「あなたと出会って40年」がやりたいのでこの辺はしっかりしておかなくっちゃあな、ということで…

いい機会だからちゃんと老後もオタクでいるための資産形成をがんばってみようかな、と思うきっかけになる本ではあると思いました。
ツイッターのオタクTLにいると、お金を湯水のように使う報告がよく流れてくるので、正常性バイアスがはたらきがちです。
推しのことを一瞬おいといて、推しがいるからこその自分の人生のお金のことについて、見直す機会をくれる本だと思います。