※この記事は自戒を込めて書いたものです。
他の方の作品やこういう表現が「よくない」というものではありません。
また、なぜ「同人漫画」という書き方をしたかというと商業では以下私が紹介する事例は全て修正されてしまうためです。

結論から言います!
それは…冒頭が弱い!!!!!

「起承転結」の「起」ですらないこの冒頭の部分が非常に適当。

その一番わかりやすかった例を自分の作品で紹介&今の自分にできる範囲でネームを6pほど切り直してみました。

参考例は刀剣乱舞で私が出した唯一のBL同人誌「さくらまつ刀」です。
「さくらまつ刀」はぶぜまつが好きで買ってくださった方も多いので、このような反省材料にするのは非常に心苦しかったのですが・・・

クリスタが初期化されたりアシスタントの仕事が多忙だったり、他にもリアルで色々あって賞味8日で28ページの本を出したことがもう偉い。という思い出の本。
豊前→松井の淡い恋心が形になっていく様子を漫画にしたかった・・・と思うのですが。
何せ回想76を見た後すぐ描いたので何もかもがとっ散らかってしまったという反省です。

冒頭6ページです。

桜が咲いた。だから何?
 これは出張編集部でこの同人誌を見せた時も言われたのですが、本当に「だから何?」
でも同人誌だとやっちゃうし正直ページも埋まるし楽だからやりがちだよね!!

冒頭、というのは読者に興味をもってもらうためのいわば玄関口なので、「だから何?」って印象になるのが本当にだめなんですが。

同人あるある:キャラという共通認識があるせいで、ふわっとしたセリフやモノローグでも「読んでる人はわかってくれるだろう」と錯覚してしまう。

その証拠に見てくださいよ2〜3Pのふわっとした会話。そして唐突に松井江はすごいやつ。誰のモノローグなのかも最初わかんないよね。豊前です。モノローグで説明するな漫画で説明しろ!

で、P4の「仲間に溶け込んだ」から「幼いガキのような目で桜を見てた」のが何で不思議に繋がるんだ?

そして私お得意の全てをバトル描写で解決である。(これで仕事が来ているのでバトルは全てを解決するとしかいえません)

ここまでで6P。この本を買ってくださった皆様、本当にありがとうございます。皆様がこの本を楽しんでくださったならそれは豊前や松井への愛の力です。
正直、これを出張編集部で見せられた編集さんは困惑しただろうな・・・

と、いう反省を踏まえて今の自分だったらこういうネームにするな、というのをやってみました。

書き直し冒頭6ページです。

P1:「どういうこと?」と思ってもらう目的。「桜攫われ」は共通認識なので、同人誌ではそこを利用する。冒頭1Pめにこの本のメインの二人をしっかり出す。


P2,3:「白い桜」は実際のところ、血にまつわる逸話から逃げられない松井の業を少し背負ってくれた不思議な桜という設定です。が、にっかりくんにちょっと不穏な表現をしてもらうことで興味を持ってもらう。薬研は出したくて出しました。

あとセリフも削り、縮小状態でも読める程度にしました。
修正前版では薬研たちの後ろにいた謎の見物男士達も消しました。

で、主人公たちにリンクするように血の話と会話〜P4の松井の鼻血。

P4~6:「豊前って松井が好きなんだな」というのが伝わるように松井のかわいさと見惚れる豊前と状況を説明してくれる補完の意味で篭手切との会話。だってぶぜまつの本だから!!
このあと桑名が合流し、みんなで噂の桜を見に行き、初めての出陣となります。

通しでご覧ください。
話自体は気に入っているので正直続きも描いてリマスター版したくなりました笑
確実にページは増えるだろうなあ。

これは冒頭だけに限った話ではないのですが、読みやすく伝わる漫画というのは画面に目を遣ればすぐにそのページの「メインのコマ」が目に入ってくるようになっているものだと思います。
私はこの辺りを商業連載で叩き直されたので、以前よりはこれができるようになったかなと思います。

冒頭は特にこれが重要だと思っていて、冒頭力(?)を鍛えるために色々な商業漫画の1話を読みまくりました。今は1話はウェブで無料なことが多いのでたすかりました。

脱・「だから何?」目指して今後も精進します!



おまけなんですがやりがちだった同人漫画の冒頭その2。(自分のジョルブ漫画から抜粋)

キャラの名前呼ばせてキャラ描くやつ。

多分いろんなカップリングでやってたと思います。
これも「だから何?」になるので私はもう・・・二度とやらないと・・・ブチャラティの魂にかけて誓います・・・!!!

以上、同人漫画でやりがちだった失敗を自戒を込めて書いてみました。
同人は自由だし、出ない神本より出るクソ本という諺もあるように、どんなにやりがちなあるあるをしても世に出た方が正義だと思います。でもどうせならもっと伝わるような描き方がしたい、と思った時にこういう反省ができました。



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