このDIO様日記、読んでると終盤に近づくに連れてだんだん「DIO様がんばれがんばれ」って応援したくなってくるから困る。
・DIOのお母さんについて
あんまり描かれないかと思いきや意外に引っ張った。キャラづけは完全にオリジナルっぽいですが、Dioのお母さんが気高い優しい女性だったから、DIOのお母さんも同じような性格なのもありえるかも。あのDIOやディエゴにもこんな優しくて愛情を注いでくれる存在がいたのに、何でジョルノにはそんな家族が誰もいないのにあんな風に育ったんだろうと思うと、あらためてジョルノの強さに胸が熱くなりますね。
DIOもDIOなりに少年時代を頑張って生き抜いていたんだなとわかる記録。
・14の言葉について
子守唄の歌詞だったらしい。どんな子守唄や!!
これも原作にないオリジナル解釈だけど、DIOちょっとお母さんに固執しすぎじゃないだろうか。御堂筋くんか。
・ジョルノのお母さんについて
メローネのいうところの「いい母親」だったそうだ……まあそうでしょうね。泥沼のような家庭で育った私に家族が欲しいという感情はないと言い切っちゃうDIO様頼もしい。では何故子供を作ったのかって、それもやっぱり天国の為だったそうです。たしかに、ジョルノ以外の子供たちは天国に行く為に集まってきましたね。ということは、ジョルノは唯一DIOが敷いた運命に子供たちの中で擦らなかったわけで…その辺りも考察し甲斐があります。
・プッチとDIOについて
DIO、プッチをアメリカからエジプトに呼びすぎ問題。
しかも、アメリカに帰った後すぐ電話して(時差は6時間程あるんですが…)「会いたい><」「いつでもいいからエジプト来て><」と呼び出す始末で、おまえは遠距離恋愛中のわがまま彼女か!
そして6時間の時差ぼけを気にもせず人間論をブチまくるDIOさまとつきあってるプッチ。うらやましいですね、ジョルノとブチャラティの電話の会話なんかなあ、ブローチの場所の業務連絡だけだったんだぞ!!
どういう風に書かれるのかわくわくしてた骨渡すシーンはあっさりだった。天国へついていくのはわたしのほうかもしれないっていうのにグッと来た。友情に慎重になってるって言葉を選んでるけど結構ナイーブなんですね、DIO様。
ちょっと距離はあるけど、割と友達なら当たり前のことをしてもらうと必要以上に心動かしてるのがほほえましいです。そしてやってくる55日めの日記。これはDIOプッチ的にマストな章。
『人を信じる、なんて、あまりやったことがないので、どうすればいいのか、わたしにはよくわからないけれど………』
ひゃーーーーDIO様ピュア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜↑↑↑!!!!!あまり、どころか「全然」じゃないのだろうか…
これと同じ事をジョルノが言ったら萌え転がって私は死ぬ。
『人を信じる、なんて、あまりやったことがないので、どうすればいいのか、ぼくにはよくわからないけれど………』
それはともかく、この55日めの日記はプッチが読んだら絶対泣く。間違いなく泣く。
ちなみにエンヤ婆とかにプッチの存在を知られたくなかったらしく、「こそこそつきあう必要もないのだが…」と別宅に呼び出しているDIOであった。完全に付き合ってた。
DIO様がプッチに素数を数えることを教えてもらって実行した結果はちょっと笑っちゃいました、DIO様おちゃめ〜〜〜!!!!
・DIOとジョナサンについて
そうそう、最初に読んだ時は私ジョナサンとディオが好きだったんで、スゴく気にして読んでました。執着はあるんだろうな…と思います。でも、DIOもいつまでもディオではないのだから、「ジョナサンの肉体をのっとって次のステージにいってしまった」事は事実…やっぱり、ディオとDIOは別な気がする。DIOさまが時々ジョースター家と和解するようなifを想像して書いてますが、それはさすがに弱気がすぎるしそんな事考えもしないくらいでいいような気もする。
・ディアボロのことちょっと書いてる
「引力があれば出会えるだろう」。その人、ご子息の手によってエンドレスSATSUGAIされました…御愁傷様です…あ、ちょっとだけジョルノ絡んでるね。
・天国について
これは原作でプッチが言ってた通りの解釈。DIOの思想をそのままプッチが受け継いだ…ということにOHではなってます。
このへんは、またDIOとプッチ&ジョルノとブチャラティを語る時に書きたいので省略。
最後に、各キャラの反応を想像してみました。
このサイトジョルノとブチャラティメインなので…笑
本当、この日記をジョルノが読んだらどんな風に思うんだろう…お互い情なんて介在しなさそうだからジョルノがDIO個人にたいして思うところはあまりないかもしれないけど。どこまでも自分の欲望だけの為に生きる姿を垣間みたら、自分にもそのDNAが受け継がれていることを踏まえて反面教師にしたりするのかな。あと、ジョルノ自身目の前のことで忙しすぎるから、同じように幼少時代からヘヴィな環境にいても「天国に至る」という発想を持つことすら「うらやましいな、暇そうで」と思うかもしれませんね。
プッチはまあ…泣くな……
ブチャラティはオマケですが、ブチャラティ自身は承太郎に近い考えを持つ人だからDIOとは絶対相容れないだろうと思います。うーん、でもいい人ぶりでは出会った頃のプッチに負けず劣らずだから目を付けられる可能性も… ないか!
DIOは絶対悪で弱いところなんかない!と思う人には不評なようですが私はこのお話好きです。荒木先生の描きおろしの絵もどれも素晴らしいし。ラフ画のエンヤ婆ちょっとかわいい笑 花京院の書きおろしも好きです。
それにしてもDIO様、昔からなんだかんだで仲間や部下作りたがるよね…息子たちの方がメンタル強く育ったんじゃないかな…ジョルノは勿論、ヴェルサスとか、刑務所で一人で行き抜いてたわけだしね。そのあたりも色々興味深くて面白かったです。