当本丸には5人の薬研隊長がいるのですが、5番目の隊長が薬研5号です。私はアニキ5号と呼んでいますが、対外的には薬研5号になります。
「愛はだってだって戦場育ち」のとおり、4月23日に4−4の椿寺で出会ったので、「これは政長さんのおぼしめしにちがいない」とばかりにそれまでに来てくれていたアニキよりも先に隊長になりました。
政長さんに一番縁が深い薬研として、白い牡丹の花を持っている時がありますが、これは同じく4月23日に政長さんが牡丹の句を詠んだことに由来しています。
隊員は粟田口短刀のみんな+いちにいです。いつも大体他のアニキが強いので私も知りませんでしたが、アニキのステータス値は結構低めです。比較的高いのは機動と必殺値のみであり、その必殺値というのも「真剣必殺の発動のしやすさ」のみが関係しているため、通常の戦闘ではあまりその威力を発揮しないようです。なので、やはり同じように連結強化した他の短刀たちに混ざって戦うと、誉をとるのは難しく、1回桜どころか疲労状態になってしまってお団子をあげたりしたことなどもありました。
しかしさすがに5人目なので、どうすれば強く成長するかも大体わかっていたため、特がつく頃にはアニキ5号はすくすく育って常時桜接続になりました。出陣先も大阪城(1回目)か、京都の三条大橋なので、時々ケガをしながら他の隊員たちと一緒に成長していきました。
で、アニキ5号にはこういう約束がありました。
「レベル50になったら、4−4に出陣しよう!」
ここで、4−4の「椿寺」について簡単に説明しておきます。
4−4というのは、応仁の乱の勃発する前の京都であり、ちょうど、アニキの前の主である「畠山政長」と、その永遠の宿敵「畠山義就」がつばぜり合いの真っ最中で、政長さん勢は劣勢のころです。
「応仁記」からの引用ですが、ちょうどこのあたりです。
やがて、御台(日野富子)が訴え申されたため、「義就のことは赦免する」との仰せがあった。入道はこのうえなく面目をほどこし、すぐに熊野に伝えた。
義就の長年の鬱憤は一時に晴れて、十一月二十五日に上洛した。道中の行粧は列を引き、馬前は一騎当千の士卒五千余騎が守って、千本の地蔵院に着陣した。
(中略)
こうしてこの年も暮れて新玉の年立ち帰り、文正の年号をやめて応仁に改められた。
内裏では元日の政と朝拝の節会を行い、公方の元にも三管領(斯波・細川・畠山の三家)四職(山名・一色・京極・赤松の四家)を初めとする近習外様の人々が、色とりどりの装いで集まった。
恒例だったので、椀飯(おうばん。将軍家に大名が祝膳を奉る儀式)は今の管領の政長がおごそかに勤めた。
翌日二日の朝から管領の御成始めだったので準備をしていたところ、山名の讒言があったためか、「思し召されている子細があるので、明日の御成りは行わない。しばらく出仕しないように」と、仰せ下された。
その時、政長は述懐して言った。
「それがしは、この四五年、八度の晴儀を第一と勤め、奉公に励んできた。御感に預かることはあっても、どうして勘当されなければならないのか。まったく心得難い。
「千本の地蔵院」とは「椿寺」のことです。このとき、政長さんは幕府のナンバー2の地位でしたが、日野富子や山名宗全という政長さんサイドとは敵対するおえらがたの策略で、毎年正月に将軍に拝謁する行事の準備をしっかりしていたにもかかわらず、足利義政(銀閣寺を作った人です)は「あ、やっぱ君のところいかないわ」とドタキャンしてしまい、政長さんはそのことに憤る…というあたりです。
このこともあって、温厚な政長さんもさすがに怒り、その後、京の自分の屋敷に火をかけ、御霊神社という場所で畠山義就と合戦をします。これが、かの「応仁の乱」の前哨戦となります。
ここで、4−4のボスを見てみましょう。
「戦国改変京方面阻止部隊」。つまり、遡行軍は何らかの形で、応仁の乱が引き起こされないようにするのが任務というわけです。そして、その任務を遂行するための歴史的キーマンは、そう。「畠山政長」そのひとなんです。
そんな一大事に、薬研政長藤四郎であるアニキ5号が赴かないわけにはいきません。しかし、4−4の敵はそこそこに強く、せめてレベル50ないとキツいかな?と思ってこれまで出陣させませんでした。
そして第1回目の出陣。メンバーはこんなかんじ。検非違使も出てくるので、レベル帯を揃えなくてはなりませんでした。アニキ4号も心配するこの編成。太郎さんと次郎さんがいれば検非違使が出ても余裕です。いちにいは心配だからついて来た笑
ちなみに手入れ中に多分アニキ5号はアニキ2号に気合い入れてもらったっぽい。出陣前に話しかけたら「心配なら連れてってくれ」とやる気満々でした。いいぞ!
1戦目:索敵失敗 横隊陣 アニキ5号ボス脇差 誉 最初からかっ飛ばしている
なんとまさかの索敵失敗。ばかな、偵察が52なのに!?しかし、しっかりボスの脇差をキルして誉ました。
2戦目:索敵成功 方陣 アニキ5号柄まで通る いちにい誉 やはりかっ飛ばしている。燭台切を拾う 何ですか見せ物じゃありませんよ!!冷却剤を拾ったので燭台切に持って帰ってもらう。
3戦目:索敵成功 雁行陣 アニキ5号柄まで通る 長谷部誉 やはりかっ飛ばしている
アニキ5号は遠戦も白刃戦も脇差ばかりを集中攻撃。やはり脇差には思うところがあるらしい…
4戦目:索敵成功 方陣 アニキ5号短刀と遠戦で誉 かっ飛ばしまくっている
で、ここでさあ次は資材かボス手前か?ってところで、まさかの資材ルート笑
依頼札なんかいらない、もう250枚くらいあるから!それよりキッチリボスに行って勝ってくるんだアニキ5号!政長さんが相国寺でかっこよく活躍できなくていいのか!まだいける?と話しかけてみたところやはり「心配なら連れてってくれ」とやる気を見せるアニキ5号。ならばと編成を替えてみた。
アニキ4号「悪ぃけどちょっと薬研5号のために頼むわ」
白馬の長谷部のドヤ顔が頼もしいです。
ちょっと前の短刀上位6人のステータスです。見て下さいこのアニキ5号の脇差レベルに高い偵察。ノー装備だと47です。
白衣見たさに結構な割合で畑仕事にアニキ5人を出すことがあるのですが、一番駆り出されていたであろうアニキはいまだ39です。(その割には索敵ミスしないんだけど笑)
アニキ5号はまず生存を最大に上げ、次にキッチリ偵察を最大値まで上げました。他のアニキはあんまりこういうことはしませんでした。
つまり、アニキ5号は最初からつよくてニューゲームという環境に甘えず、自分でもしっかり頑張る頑張り屋さんなのです。そんなアニキ5号の第2回の出陣はこんなふうになりました。
気をとり直して1戦目:索敵成功 アニキ5号やっぱり脇差狙いで誉
2戦目:索敵成功 逆行陣 アニキ5号脇差に柄まで通って誉 HP高い槍とかいるのに…「脇差は一振残らず駆逐してやる!」進撃のアニキ5号になってるぞ…
3戦目:索敵成功 魚鱗陣 アニキ5号遠戦と打刀で誉 グレートだぜコイツは・・・
4戦目:索敵成功 魚鱗陣 アニキ5号遠戦と打刀で誉 勝ったぜ大将が止まらないぜ!
全戦誉れた。
遠戦装備があるとはいえHPの高い大太刀や太刀を狙わず脇差を狙ってこの結果はなかなかに驚異です。
ちなみに、何故脇差ばかりを狙うのか。
たぶん、自分のかわりに政長さんが切腹に使用したのが、「信国」という脇差だからだと思います…
そして、資材に行かずにボスの手前ルートってところで・・・
でたーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
この文章もアニキたちの心情を慮るとつらい…いやそれより、検非違使というとやっぱり身構えてしまいます。太郎さんいないし。
ドキドキしながら戦闘に入ります。
5戦目:KBC 索敵成功鶴翼 アニキ5号普通に槍をワンパン 誉は長谷部
偵察52が活きたー!!!!!!!!
検非違使の槍HP129に刀装持ってましたけど普通にワンパンしてた。通常攻撃で…アニキ5号恐ろしい子!
そして最終ボスです。
あっごめんなさい3人目の浦島くんでした。検非違使が開放していきました笑
気をとり直してボス戦です。
ボス戦:索敵成功 雁行陣 アニキ5号遠戦と太刀で誉てレベルアップ
「勝ったぜ、大将」
アニキ5号おおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!
もう私は本気で泣きそうだったよ!!アニキ5号の「勝ったぜ大将」は、政長さんにもきっと届いてるよ!!
そして燭台切が来た。ま た お 前 か 笑 ! 長谷部くんたちが気になって?そうですか!
と、いうわけでアニキ5号の椿寺出陣はアニキ5号の誉無双で大成功したのでした。つきあってくれたアニキ4号チームのみなさんと長谷部には多分いちにいがお礼言ってる。
長谷部は拾った冷却剤で絞ったおしぼりで顔拭いて宗三にドンびきされてる。
おつかれさま!!おめでとう!!とアニキ5号に話しかけたらまだやる気を見せてたけどとりあえず休んどこう…
きっと手入れ中のアニキ2号も喜んでるよ!
雑感ですが…
たしかに、応仁の乱は京都を焼け野原にしたひどい大乱でした。河原には死体が溢れて死者は8万人以上とも聞いています。政長さんの佩刀であったアニキや、細川勝元の佩刀であった乱ちゃんは、そうした光景を間近で見ていたことでしょう。
しかし、その後、焼け野原になった京を復興させたのは街の人々でした。応仁の乱の首謀者ともいえる山名、細川の両名が亡くなり、一旦平和な街に戻ると、34年間もの間行われなかった祇園祭が再開され、その後、京の街は応仁の乱以前よりも栄えた、といわれています。
それを行ったのは、武将でも何でもない、町人たちの力です。私はこういう話を見るたびに、いつの時代もマイナスからプラスに向かうのは人々のパワーであり、「刀剣乱舞」で刀剣男士たちが守っているのは、きっとそうした名前のない人々全体の未来であるのかもしれない、と思います。
そしてアニキの特レベルアップの言葉を思い返すたびに、やっぱりアニキが一番好きだなあと思うわけです。その名もない人々の中に、紛れもなく多くの審神者が属しているのですから。
以上、長くなってしまいましたが薬研5号と4−4のお話でした。これ、いつか漫画にしたいなあ〜。