
今回は時計と現在連載中のコミカライズ『時計使い』の話です。
もともと、私は時計というものに全く興味がありませんでした。しかし今はジュエリーよりも時計売り場を見るのが好きで、一時期時計販売の資格を取ろうと勉強していたこともありました。
きっかけはジョジョ5部でジョルノがつけていた腕時計を見た時からでした。
ものすごく単純な動機で、「推しと同じ時計欲しい!」と思ってしまったのでした。
どうやらメーカーはブルガリらしい。
文字盤のデザインからして「アルミニウム」というモデルらしい。
ジョルノの手首とのサイズ感の比較でボーイズかメンズらしい。
現在はデザインが変わってしまっており5部当時のモデルは中古でしか買えないらしい。
ということまで調べて、ネットで検索したところ、10万円台で出品されていました。(2013年当時)
流石に高くてすぐには買えませんでした。が、しかし、たまたま私は当時過去ジャンルの同人友達の伝手で中古ハイブランドを扱う某ショップにアシスタントとして勤務していたのです。
ダメ元で、「ブルガリのアルミニウムが入荷されたら買わせてほしい」とお願いしたところOKをもらいました。
お願いしてから数ヶ月、何回か見かけたのですがその時に時計をよく知るスタッフさんが「もっといいのがくるから」とすぐに売らずに見送り、12月のある日「いいのが入ったよ」と今も愛用しているアルミニウムを販売してくれました。アシスタントだったのに、スタッフ割引で箱もつけてくれました。(箱は他の同メーカーの商品につける方が箔がつくので、なくてもいい)
そのお店が忙しかったけど本当にいい雰囲気の職場だったので、今でもアルミニウムを見るたびに楽しかった思い出が蘇ってきます。
このことがきっかけで、腕時計っていいなと思うようになりました。
左腕が1本しかないのでたくさんつけることはできませんが、現在でも必ず何かしらの腕時計をつけて外出するようにしています。
時計をよく知るスタッフさんはとにかく時計好きな人で、数々の腕時計の話を嬉しそうに話してくれました。
ブライトリングの「スターライナー」(女性モデルの腕時計)をかっこいいなと思っている、という話をしたら、「あれはエロいよねー!」と言われたのは忘れられません。
時計がエロい?何を言っているのかよくわからんがなんとなくオタク的には心で理解できるぞ!
それから十年後、連載のお声がけをいただいた時に頂いたのが『時計使い』でした。
なんだか運命を感じました。
原作の桜霧先生は万年時計を拝見した時に『時計使い』を思いつかれたそうですが、『時』という概念ではなく機械式の『時計』をスキルに転用するという発想、普通は思いつかないのですごいと思います(語彙
自分にとっても少々馴染みのある「時計」だったので、コミカライズに際してもスムーズにアイデアを追加することができました。

このモノローグはコミカライズのオリジナルなのですが、時計に興味がなかったら出てこなかった文言だったと思います。

「空気時計」はジャガールクルトの「アトモス」がモデルです。
この前中古ショップで現物が売っているのを見て(12万円)思わず買いそうになってしまいましたが右手を引っ込めました。
アルミニウムに話が戻るのですが、過去3回故障してイタリアに飛び、修理費が10万円を超えましたがそれでもお気に入りなので使い続けようと思っています。最初の数年は不調続きだったんですが最近は電池切れ以外でお店のお世話になることはないので、しっかりイタリアで直してもらったんだろうな。実際なんにでも合うし、ベルトがラバーなので気候にも左右されず、実に優秀です。
さすがジョルノ、時計のチョイスまで優秀です。
そういえばこの時計をつけて銀座の刀のお店に行った時に、その場にいた他の常連らしいお客さんに「いい時計ですね」と褒めて頂いたこともありちょっと誇らしかったです。いいでしょ?ジョルノとお揃いなんだぜ!
ってところで久しぶりにブライトリングのサイトを見てみたら、ロゴが…大好きだったあのBに羽生えてるロゴが変わっちゃってる…そんな……