今回は、作業進捗のメモをとって進める事にしてみました。

スクリーンショット 2017-02-04 8.26.51

ネームネームってうるせーよ!笑
直す所いっぱい出てくると思うけど、とりあえず…いちばん大事なネーム作業がおわりました。

そして、私のようにたたかう漫画を描かれててまだご存じない方に…この本をめちゃくちゃおすすめしておきます!!
読者ハ読ムナ(笑) ~いかにして藤田和日郎の新人アシスタントが漫画家になったか~
このタイトルだと、藤田先生のアシさんの自伝みたいですが、「アシスタントになった新人漫画家A」にむけて藤田先生とうしとらの頃の編集さんが、Aさんに語りかける形式でアドバイスしていく、という内容です。

 

これはプロを目指している方にむけられているので、私のように二次創作の同人誌だとどうなんだっていうところもありますが、そういうところは抜きにして「どうすれば読者をワクワクさせる展開の漫画を描けるか」がものすごくわかりやすく紹介されているのです。私はもともと「うしおととら」のようなアツいさわやかな漫画が好きで、「刃金のごとく〜」のシリーズもかくあるべしと思いながら描いているので、終始「わかる〜〜〜〜!!!!!!」「あるある〜〜〜〜〜!!あ、私もやってるからこれ直そう」でした。
だいたい2時間くらいで読み終わるので気になる方はぜひ。

 

いちばん心に残ったのは、「読者を楽しませる前に自分が楽しんでどうする」
「自分が楽しくなきゃ相手も楽しくない」(アイカツとかだと特にそう)。これは罠であることもあるものなんですね…
楽しいというより、しんどいから、この作品は楽しんでもらえないかなあということではないようです。
以前、「プロフェッショナル」で京都の古い寺社のふすま絵などの修繕をされている方が「楽しんどい」っていう言い方をされていましたが、創作活動というのはまさにそれで、楽しい作業もあればしんどい作業もあって、それらを経て完成した作品がものすごい満足感を与えてくれるんですよね。
だから、全部の工程で楽しいと思わなくていいんだ!っていうのは心が救われる感じがしました。

 

で、この本に書かれていたことで、なるほど…と思った事の一つが「言語化」です。

たとえば、「極になるまえもなったあともアニキはカッコイイ!!」
Twitterで140文字内で言ってしまうともうそこで終わり…ですが、それだとただ漠然と「薬研はカッコイイ」という言葉だけがあるので、いざ描くとなるとブレるというか、結局どんな薬研が描きたいのか、と自問自答になります。

カッコイイにも色々種類があるし、「薬研はどうカッコイイのか」「なぜカッコイイのか」を自分の中で言語化してまとめておく、という意味でも私はこれまでブログで薬研語りをしてきましたが、今回はそのおかげでネームも詰まらず進める事ができました。

不思議な事に、これまでの本では通常の薬研をイメージした台詞回しを意識していたんですが、修行が進んでいくにつれ、だんだん自然にアニキの台詞が極寄りになっていくのです。(個人的には修行の前後で120度くらいキャラ変わったな、という印象でした)
結構、頭の中で出来上がっているシーンをあとは書き出すだけっていう感じでした。

 

「色々吸収していったら引き出しが増えていつの間にか好きなものと描きたいものが変わってくる」っていうのも、すとんときました。
これまで恋愛漫画ばっかり描いてたので、何故いきなりこっちにきたのか私自身もよくわかっていなかったんですが…
そういえば、映画はバイオハザードやキル・ビルが好きだし、格ゲーも好きだし、うちの両親も格闘技の特番は必ず見てるので笑 ああ、いまはそうなんだなって思いました。

 

他にも心にきたり実用的にきたりすることが沢山あって、勇気づけられた気がしてネームを切ってたらあっという間に113枚になったよ。

なので色々追加して120〜124Pくらいかな?これからあとは完成にむけてひたすら突っ走ります。