6000ページ。な、長かった…移動中とかに読んでたので1年かかりました笑 このためにKindle買ったようなもんだよ!
「何故ジョルノはこの物語が好きなのか」というのを念頭において読むというユーゴーさんに申し訳ない読み方ですが、そもそもジョルノが居なかったら多分「名作ってことは知ってる」くらいの作品だったということでさ…こらえてくれ
結論。 頑張って読んでよかった!!
映画やミュージカルもありますが、映画は本当にストーリーの流れを追う感じなので、それはそれでとても素晴らしいのですが、レミゼの本質はそこよりもむしろ8割がたカットされてるユーゴーさんの個人的な主張にあると感じました。あと、映画しか観てないですがかなり終わり方が映画だときらきらしいというかきれいにまとまったというか、個人的には原作の終わり方のほうが好きです。結果は一緒なんですけど、重さが違う感じがします。
これは勝手な予想ですけども、最初ジョルノは児童書のほうのレミゼを読んで、もうちょっと成長してから原作を読んでるといいな〜って。ネアポリス市内、大きい劇場もあるから観にいったこともあるかもしれませんが。
で、児童書を読んだ頃はまだギャングに出会ってない頃で、コゼットに自分を重ねたり、ガヴローシュをちょっとヒーローっぽく思ったりして、ギャングに出会って心に風が吹いたあとに再読して今度はジャン・ヴァルジャンに感銘を受けてアンジョーラに憧れてほしい。
表面的には、一番ジョルノっぽいのはアンジョーラです、くわしくは「アンジョルラス」でぐぐるとわかります。和訳によって呼び方が違うんですよね。ブチャラティはコンブフェールっぽい。
でも、個人的に私の泣き所が、ジョルノに対するそれとジャン・ヴァルジャンに対するそれでとてもよく似ていました。言葉にするのは難しいんですが、とにかく同じところがありました。
ただ、この「レ・ミゼラブル」。とても不幸な境遇の人々の話、と一概には言ってはいけなくて、その本質は違うところにあります。
人によって「何が本質か」は違うかもしれませんが、一応は物語の最後の最後で、映画には無いその答えをジャン・ヴァルジャン自らが語ってくれますが……
これを読んだジョルノが何を思うのか、が未知数過ぎます。今日も思考が堂々巡りです。ほんとに荒木先生、ジョルノの好きな物語にこれを設定するなんて…神設定過ぎますッ!!
ジョルノ関係ない感想としては
・ジャン・ヴァルジャンでいちいち泣いた。
・アンジョーラかっこよすぎて噴いた。ガヴローシュがヒーロー過ぎた。マリユスくんは最初から最後まであんまり好きになれなかった。グランなんとかさんは寝ててくれてよかった。
・マリユスのじいさんがツンデレの見本過ぎて面白かった。あのシーンはレミゼの中のギャグパートのようです。
・モンパルナスっていうキャラが出てくるんですがこれがまた美形のくせにクズで良キャラでした。いつの間にか消えてしまったけど。私のサークル名は池田正典さんのほうのモンパルナスが元ネタだから違うからね!
世界名作劇場のアニメ版もあるようですがこれは正直観たらうっかり萌えてしまう予感しかしなかったので、ジョルノの好きな物語で萌えてはいけないと思って自粛しました。そんなかんじです。映画・ミュージカル・児童書でもよいのですが、まだ読んだ事ない方は読むととてもプラスになるし、読んだあとだと「あのレミゼが好きなジョルノ」としてジョルノを見る目が少し変わってより深く好きになれると思います。「イル・ポスティーノ」の時も思ったけど、荒木先生の設定は本当にもう…ありがとうございます!