2014年に描いて以来10年ぶりに、ジョルノ(初流乃くん)とブチャラティとナポリの漫画を描けました!
10年前に描いた漫画に合わせた内容にしたかったので、多少年齢が変わっていますが「ガリバルディ広場裏・22時」とシリーズになっています。次に描くのはまた10年後かな?
正直なところ10年前に描いた漫画の方が拙いながらもパッションを感じるのですが(特に見開きのところはよく描いたなって自分でも思います)10年ぶりの成長を確かめる意味でも今回のお話を描けて良かったです!
漫画の設定について。
・ジョルブについて
描いている途中で「これは本当にジョルブなのか?」と描いている私も首を傾げる場面が何度も…笑
しかし私は多分これをやりたかったんです。
年上の余裕を見せつけたいブチャラティ&青いジョルノ(それが若さか)
ブチャラティのほうもまあこいつがこう言うなら抱かれてもいいかくらいには多分思ってたと思うのですが、子供に手は出さない良識も追加してみました。えらい
しかしこのままでは初流乃くんのドキドキ青春メモリーにしかならないため、大人のジョルノを最後に出して辻褄を合わせるパワープレイ。いかがでしたか?
ちなみにラストの続きを描こうかどうしようか迷っていまして、プロットがまとまりそうだったら何かのタイミングでお出ししようかと思います。
・ブチャラティについて
ブチャラティの住んでいそうなところを考えるにあたって、アクセスがよくて治安が悪くてそこそこ住宅地という条件で地図とかいろいろみてたところ、結局10年前と同じガリバルディ駅付近になってしまったというわけでした。
この通りは北にずんずん行くとカプアーナ門という場所に出るのですがポルポのいる刑務所のモデルになったらしい…?その手前でお世話になっているかさこ氏のナポリ写真集で見た場所でもあったのでこのタイトルに決めました。この漫画ではジョルノがメモを見つけた場所がそこです。近所にメモを貼る男ブチャラティ。知り合いだらけでは・・?
あと家!ないんだよ公式の資料が!!パソコンがあるなぁくらいしか!!
そこで、なけなしの妄想力で捻り出したのがこれです。
・護衛チームという役割上、交通の便>>治安(まあギャングだしね)で、ネアポリス中央駅の付近
・街の人からの信頼も厚いので家を探していたら街の人の好意で一人で住むにはとても広い良物件を紹介してもらった
・家具とか雑貨とかも街の人がくれた のをそのままこだわりがないのでご好意に甘えて使っている。実家から少し持ってきてもいる。ので、デザインに統一性がない。冒頭の料理のお皿が妙に可愛いのもそのせい。
・レコードとターンテーブルは自分で買った。
まあこんなことを言ってたら翌日出たジョジョマガジンでジョルノの部屋の間取りとかいう衝撃画像が出てきちゃったわけなんですが・・・
ブチャラティが作った料理は、あさりのパスタ(ナポリではクリスマス時期に食べるらしい。アサリは高級食材)・カリフラワーとオリーブのマリネ・エビなどのフリット・タコのサラダです。全部魚介!
作中で出ていたカードゲームは「ブリスコラ」というイタリア版トランプのようなものらしいです。
ジョルノ側のカードの絵札が男性をあらわすバストーネ(攻)、ブチャラティ側の絵札は女性(受)をあらわすコッパにひそかになっています。
・ジョルノについて
ナターレは家族で過ごすもの、というのがイタリアでは定番なようですがそんなあったかい家庭なわけがないのでとりあえず小銭でも稼ぐか的な感じでうろうろしていたらブチャラティに出会っちゃった、という感じです。
私の画力のせいで表現しきれてないんですがお話のどこかにタコのサラダとチョコレートがあります。好きになったきっかけになっちゃってたり…してたらいいな!
ジョルノに関しては服装どうしようかなって悩んだのが大きかったです。
ないんだよ公式の私服が!!ブチャラティはあんなにバージョンあるのに!!二人とも普段何着てるの、ねえ・・・
そこで、なけなしの妄想力と資料収集スキルで設定したのがこちら。
イタリアのカジュアルブランドのコレクションルックとかガン見して頑張りました。
2000年当時の流行の服そのまま着せたら大変なことになるのでシルエットとかは現在に寄せて、シルエットの重心は対になるようにしました。
スポーツカジュアルは単純に私がそっちが好きだからです。
ブチャラティは原作を見る限りVネック好きなのかな?と思ったのでVネックです。
大人ジョルノはスーツを着ている二次創作をよく見かけますが、まあ19歳だしオフの時はスーツじゃなくてもいいよねってことで。
オフの時はジッパーのついた服を着ています。なぜでしょうか。
無意識に引き手を触ってしまう癖もあります。なぜでしょうか。
という隠し設定があります。
・執筆にあたってのあれこれについて
商業連載2本と並行しての作業だったので、作業は全部仕事が終わった22時〜1時の間くらいで進めていました。
ネームを5日くらいでやって、下書きはせずに、キャラペン1日2ページ・背景〜仕上げ1日2ページ というペースで進めていました…が、途中で疲れて半日寝てしまうということも…
結局仕上がったのが22日で、間に合ってよかったです。くぅ〜〜〜疲れましたw
これは私が今後描く全てのジョルブの作品に言えることなのですが。
ジョジョは30年経とうとしている今でも世界中のファンの心を掴んで離さない名作です。
ということは、当然、ジョルブの新規ファンの方もずっとこれからも増えていくことでしょう。
私は、今現在ジョルブを好きでいる方々と、未来にジョルノ×ブチャラティという最高のカップリングを好きになって作品を探してくれるであろう方々のために漫画を描こうと思っています。
そう思えるようになったのも、10年前の漫画の「ガリバルディ広場裏・22時」をいまだ好きだと言ってくださる方々のおかげです。
本当にありがとうございます。
作品後書きみたいになってしまいましたが、気持ちはすでに次のジョルブ漫画に向かってます。
ブログにはまだUPしてないけど描き途中のシリーズをまず完結させなければ・・・!