20141117

オスカーが嫌いな腐女子なんていません!!

放送前に勿論公式サイトもチェックしてて、一番気になったのがそう、オスカー…

何故ルパンシリーズにこんなキャラが……出る作品をパタリロかなんかと間違えてるんじゃないのか……しかもヒールはいてる……銭形大好き……意味が分からない……完結まで待って展開次第では傷つくから観るのをやめよう……

と思っていたので今まで観なかったのもあります。で、完結後おおまかなあらすじを知ってもやっぱりわからなかったので、8話までは1日1話ずつ、8話以降はノンストップで観ました。

デザインはもう文句がなく最高。行動力と根性を兼ね備えた美形は大好きです!オスカーが嫌いな腐女子なんていません!!!!!!!!!
最初は、銭形大好き芸を披露するだけの、アニメに花を添えるだけの、オリジナルキャラだと思ってたんですが……げんに1・4話では完全にギャグで、私も草を生やしながら観てたんですが、後半から一転して6話ではJKにコスプレするわ、JKを戦闘部隊にするわ、不二子ちゃんを豚だの痰壷だの言いたい放題やりたい放題であった。それもこれも全部銭形のため…とはいえ、不二子ちゃんにあっさり騙されるあたりがやっぱりまだ青いんです。あと、銭形が好きすぎて、4話冒頭で銭形と不二子ちゃんがいたしてるシーンがあるんですが、それも普通に観たらお互い情なんか通ってないなってわかるのに、そんなことにも激怒して引っ張りまくるし。一途な純情持て余しすぎ案件です。
それでもまだ6話までは芸だったんですが、10話以降の本気の出しっぷりはもはや一芸ではなかった。
不二子ちゃん憎しのあまり、不二子ちゃんを騙って盗みを働きまくる。それも、不二子ちゃんをおとしめるようなやり方で。えぐい、さすがオスカーえぐい。当の不二子ちゃんは別件で珍しくへたれていて、そんな隙を見せるから11話でオスカーに主役食われちゃうんや!

・オスカーは11話がすごい
さて、銭形大好き芸人がここに極められる11話。オスカー回です。
いきなり子供の頃の回想からスタート。1フランの硬貨を守る為に高い橋の上から身を投げるオスカー(小)。天涯孤独な貧乏な子供だったようです、あっていうか、フランス人だったのか!それをたまたま見てた銭形が河に落ちたオスカーを助けるのですが… その時の描写がびっくりするほどロマンティック。
介抱されているオスカーに「おまえの守った誇りだ」と1フラン硬貨を差し出す銭形。1フラン=82円。誇りが安すぎるとかそういう話ではないのです、ケーブルカーで36円拾って「もうけたね ハハハ…」って懐に入れる人とかもいるのでそんな事は大した問題じゃあない。こうして2人は出会い、自分を救ってくれた銭形にオスカーは尊敬を抱くようになります。この出来事が銭形の人生にも大きな影響を与えたことを知らずに。

このお話は、銭形を拗らせすぎて&不二子が嫌いすぎてオスカーが大暴走、がたしかにメインではあるんですが、オスカーが犯人かもしれない…と思いながら銭形がオスカーにあの時の話を突然語り出すところが一番の見所だと思います。私もこれまで見てて、オスカーがどうしてそこまで銭形に入れ込むのかわからなかったし、銭形は銭形でシリーズの重要キャラだしこれは成就しねーな、という冷めた見方しかしてこなかったんですが…
銭形が選んだ道は、ジョジョでも語られている「男の道」「正義の道」だったのです。それも、安い誇りを必死に守っているオスカーを見たことがきっかけで。なんという運命の相乗効果!!
それをはじめて知らされたオスカーは自分の愚かさに気づき、橋の下に仕掛けた爆弾と一緒にセーヌ川に身を投げ……るのですが、このシーンで峰不二子ちゃん観てて初めて泣いた。
オスカーを抱きしめてやってくれなんて陳腐なことは言えませんが、「欲しいものはすでにこの腕に抱いていたんだ」っていう台詞と、もし時と場所が違ったら交わってたかもしれないオスカーと銭形の運命の悲しさに涙が出ました。

しかし、次の瞬間出た涙も引っ込む超展開。
オスカー、花嫁衣装だぞ・・・・・・・・・・・・!?
これがおまえの花嫁衣装だ・・・・・・・・・・・・?
愛する男性の為にウェディングドレス着てパリ上空を飛ぶ男性キャラなんて私初めて見ました。今後も会う事はないと思います。

そのくらい、オスカーの銭形に対する根性と情熱はすごいのです。不二子ちゃんよりよっぽど情が深いと言えます。しかし運命においてはその情の深さが彼の弱点となったのだ…とどこかのケーブルカーで36円拾って「もうけたね ハハハ…」って懐に入れる人のキャラ紹介みたいなこと言っとく。

あと、あれだけ不二子ちゃんに接触しながら不二子ちゃんには一切当初の態度を崩さなかったところも好感度高いです。別に男同士であることが重要というわけではありませんが、あれだけ銭形拗らせといてあっさり不二子ちゃんにときめかれては、筋の通らなさで台無しです。ラストまで銭形への愛を貫いたオスカーには是非1stシリーズから見て、三枚目の銭形を「三枚目警部…なんてかわいいんだ…」って1話や4話で見せたような赤面して頂きたいですね!そういや11話見るまでは攻ポジションで好きなのかと思ってたよ…まるっきり受け願望だったんですね…
中身は非常に女性的だし、理性より感情を優先してるところが惜しいです。オスカーにとって銭形が正義なら、銭形が思うところの正義に自分も倣うような慕い方をしていたら男らしかったのに、銭形を「黒い宝石」と呼んでさらに嫁にもらってほしいと願う。完全にその思考はめんどくさいほうの女子です。でもそのほうが、女性には共感を得やすいのではないでしょうか。
個人的にはこれで一度死んで目が覚めて、悪に敵対する正義と秩序のキャラとして蘇ってたらジャンルになってた。あぶなかった。これ以上沼増やしたくないです!

 

・ここで終わればキレイだったのに

オスカー散る、と見せかけて、しっかり生きてました。何で爆弾抱えてセーヌ川にノーロープバンジージャンプして無傷でいられたのかさっぱりわかりません。
ラスト最終2話は不二子ちゃんも相当修羅場でしたがそれより銭形とオスカーがどうなってしまうのかそっちが気になってしまう有様。生きてるというよりは黒幕によって生かされていた、というかんじです。

オスカーの第二の人生がロックすぎる。

たくさんのコピー不二子に混じって銭形に銃を向ける。そのフリルシャツ、実によく似あってるよ。

精神的にも錯乱して、銭形ともまともな会話をせずに闇に消える。

もう出ないのかな?と思ったら、

「タンクローリーだッ!!!」※言ってません
いきなりどこからか調達したタンクローリーを運転して黒幕の建物に突っ込み(大型車の運転免許は!?)

しかも突っ込む直前で自分はしっかり脱出して、罪のないコピー不二子は巻き添え。「あはははは燃えろ燃えろー!!」

〜完〜

オスカーェ…
これって普通に考えたら、錯乱作用のある薬を投与されちゃってるんだろうな。それと、不二子がやろうとして出来なかった「自分の運命の投影を殺す」もやってのけたわけです。そこにシビれる、憧れるゥ!
もし薬の作用でああなってたんだとすれば、フランス人なだけに、「風と木の詩」のジルベールの最期のほうもちょっとオマージュしてたりするのかな、とも思いましたが考えすぎかな。

そしてその後は消息不明となります。たぶん、本来のオスカーは11話で死んでしまったのでしょうが、あの世界では多分また戻って来てくれそうかなって。
何せオスカーはたくましい。行動力もあるし。爆破しても死んでないし。
泣かせるのがエンディングの銭形。何かのエンブレムを掲げて見ている…のですがそのエンブレムはかつてオスカーが身につけていたもの。そして「ZENIGATA  OSCAR」と刻印してあるのでした……まさか自分で縫ったのか。そういえば、6話でオスカーが設定していた暗号も「ZNGT」でした。サーファーの設定する暗証番号並の読みやすさです。よくこれで警部補になれたな…頑張ったなオスカー!これから見ようと思ってるTVシリーズにいないのが寂しいよオスカー!ルパン100周年にはオスカー主役のスピンオフできるといいな、頑張って生きますから!

そういえばそのあと見た1st1話で銭形が「自由は何よりの宝」みたいな事を言ってて、峰不二子ちゃんのラストに見事に繋がってて感動しました。どうやら次元に続いて次回作も作られるかもしれない?と匂わせているのでさすがの私も公式にお布施せずにはいられないです…監督が変わるのでオスカーの存在は多分闇の彼方に葬られる予感がしてなりませんが\(^o^)/

そんな感じで「峰不二子という女」たいへんおすすめです。まだ見た事がない方は是非見て下さい(^▽^)退屈はさせません(とくにオスカーが)。

20141117

Lupin the Third~峰不二子という女〜 

20141117
「峰不二子という女」(以下、峰不二子ちゃん)観ました。↑人生初に描いた不二子ちゃん。
もともとルパン作品は細切れに観てて、むしろ「パンチザモンキー」のほうがなじみが深いっていうライトもライトな感じです。キャラと大まかなストーリー以外知らないと言ってもいいです。
めちゃくちゃおもしろかった!!好きなアニメーション作品ベスト3に入る。
次元のスピンオフ映画が公開されてたのも今日知りましたよ!ナンテコッタイ/^o^\と思ってたら速攻BR発売決定になっててさすがルパン一味は仕事が早い。こっちもそのうち観ようと思いますぞ!鮫肌男〜の石井監督が参加してたらこっちも絶対カッコイイに決まってる…

全体的な感想。

・とにかくキャラクターデザインや映像効果や音楽が最高にスタイリッシュ。スタイリッシュって言ってもいろいろありますが、60・70年代が好きな人にはたまらないスタイリッシュ。2000年初頭に京都メトロとかで小西康晴さんのDJイベントとかにいっぱい行ってた層とかにはとにかくドンピシャじゃないでしょうか。背景も、さりげなくルパンの隠れ家の背景に北欧の有名なデザイナーの柄(パントン)使ってたりとか、勿論不二子ちゃんはじめ女性キャラの衣装もレトロエロい。
OPの語りや映像もすごくよかった、とくにタイトルバックがめちゃくちゃカッコイイ。心臓だけを動かしながら何度でも観たい!

・60・70年代を意識しつつも、古くささは感じないのはテンポが良かったからかも。音楽はジャズからブラジリアンまでこれもやっぱりオシャレ。でもさりげなく使っているので嫌みがない。通常のアニメだったらもっとアップテンポな曲を使うところでピアノジャズとか流すところがむかしのルパンっぽい、のかな?ヤマタケさんがサントラ担当されてる昔のルパンとか、当時の日本映画にもそういうところがある、ような。

・キルラキルの手描きっぽい効果にいたく感動した私ですが、峰不二子ちゃんではほぼずっと手描き。カラーリングも全体的にシックで、そこにときどき派手な衣装の不二子ちゃんが飛び込んできたり、寒色系のパステルカラーで幼不二子ちゃんの回想シーンが飛び込んできたりする。この幼不二子ちゃんの回想がまた、ゴシックホラーな雰囲気で、この作品に古さを感じさせない要素の一つかなって思います。

・ストーリーの感想。
オスカー抜きだと好きなのは2・3・4・9話。特に2話、よかったですね〜別にイタリアンマフィアだから高評価なんじゃあないんだからね!次元絡みのストーリーはどれも面白い。
1話1話がオムニバスのように見えて、最終話まで観ると一つの話だったことがわかり、最初からまた観たくなります。不二子ちゃんの過去?にまつわる場面はどれも幻想的でちょっと「ケイゾク」っぽかった。ネットの感想とか観てると「ハードボイルド」とのことでしたが、そうでもないです。「ゴルゴ13」のような雰囲気っていうご意見もありましたが、ゴルゴ13はハードボイルドだけど峰不二子ちゃんはマイルドなハードボイルドかな。だってゴルゴ13は任務の為に冷徹に殺すし、漫画の中で女も子供も死ぬし、救われた話なんてほとんどなくて、そんな過酷な任務をこなす謎のゴルゴ13に悲哀の影を垣間みるシーンスがほぼないという具合だし…
峰不二子ちゃんでは、「いい人」「罪のない人」は(最終話をのぞき)ちゃんと助かるし、悪人は死ぬし、不二子ちゃん達はたまにお宝ゲットできなかったりするし…全体的に後味が悪い話がないのも観やすかったです。

・不二子ちゃんのキャラ
なにせTVシリーズも詳しくなるほど観てないので、不二子ちゃんには「敵にも味方にもなるけどルパン達とは馴れ合わない謎の超絶美女」のイメージがあったけど、そのままのイメージでした。無敵かとも思ってましたが武器は女であることだけっていうのも意外だった。後半のヘタレぶりは何事かと思ったけど、全話とおして可愛かったな〜。惜しげもなく脱ぐところも芸術的だから為せることでしょうか。他のシリーズはどうかわかりませんが、このシリーズの不二子ちゃんの武器は「女であること」なのだから別に性を武器にしたってええやん、と思います。そのあと1stの1話を観たら、敵のおっさんにちょっと胸の間をなぞられたくらいで動揺してたんですが、あれってあのアニメ公開当時の日本の表現規制とか風潮もあったんじゃないかなー。何せ水着の幅太すぎの時代だし… なので、あの不二子ちゃん像は今だからこそ描ける不二子像なんではないでしょうか。個人的には峰不二子ちゃんの不二子くらいクールで、でも子供には容赦する、みたいなところすごくイイと思います。
で、この話で不二子ちゃんのミステリーは明らかになるのかというと、それはやっぱり……

・その他のキャラ
全体的にカッコイイ。ルパンはひょうひょうとしてて、今まで観たルパンよりギャグっぽさはないけどそこがまた良かった。イイ男、って感じでした。最後に「ふ〜じこちゃ〜〜ん」があったのもよかった!最終話に近づくに連れて、不二子ちゃんに一番近い男になっていくのもグッと来ました。ルパン脱ぎはしなかった。
次元は寡黙で口悪いけどなんかいい人そう、2話・9話のエピソードがよくてね…次元の女絡みの話はどれも面白い。ルパンとは腐れ縁で?だんだんつるんでいくんですね。
五エ門はどうしてこうなった……全話通してこの人だけマイペースだった……和みキャラだった……最終話付近になるとだれもがシリアスなムードに包まれる中、最後までマイペースだった……
銭形のとっつぁんは銭形のとっつぁんって呼んじゃいけない感じ。きっと銭形にカメラ向いた時だけオスカー視点だったんだな??私の知ってる銭形と違う。この銭形だったらルパンすぐ捕まえられるんじゃ…?

さて、オスカーについても書いたのですが長くなったので次にまわします。
オスカーが嫌いな腐女子なんていません!!