ふと思い立って、2年前に発行して現在は完売している「刃金のごとく咎あれば・極」をweb再録することにしました。

で、原稿をクリスタで開き直せるので当時のデータを開いてみたのですが。

やばい/^o^\

1pめからしてこれである。

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これ、1冊目の戦う薬研本からの引用だったので、当時の画力が偲ばれますね・・・

ざっと気づいたところを自分チェック

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でほぼ全部描き直しました。

003

刀が大きいのは、3メートル級くらいの敵大太刀の刀だからです。
あと、影が濃いのは夏だから…という細かい設定はまあいいか。

それ以降も、薬研や他のキャラの顔まわり、体、ポーズなどだいたい1ページに一回は直しを入れるという状態で…もう…もう。あ、あと見開きの安土城俯瞰も直しました。

薬研もこんなかんじに。

ビフォー
光源が不明なのと(鼻の影)顔から下の体が根本的におかしいので直しました。

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アフター

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当時、手癖で描いた兼さんのコマ。よくある「女子供しか描けない人が頑張って青年描いた」の典型的なあれ…じ、自分で書いてて悲しい!!!!
インナーの穴の位置もなんだかずれてます。
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最近青年キャラを練習したので直したあと。

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以前出張編集の方にみていただいた時、「薬研以外のキャラが同じ表情をしてることが多い」と言われたのですが、このように顔まわりを少年キャラのみが得意な手癖で描いていたことも原因の一つだったのかもしれないなと思いました。
正直、「刃金のごとく咎あれば」の1冊目を出した時に、「これ以上の本は私には作れない」と本気で思ってたんですが、全然いけたな…と今なら思います。
幸い、ストーリーやアクション面などで、基礎画力が全く足りていない作画でもある程度はカバーできていたところはあったのでしょうが、自分の弱点を克服する練習の途中である今、直近で出した薬研写本ですらもうアラが見受けられたりします。
お話に感動したという嬉しいコメントをたくさんいただているだけに、今の画力で描き直したい気持ちでいっぱいです…描き直しといえば、W薬研本もリライトしたいレベルだったり。

週末のインテに参加したのちは、新刊が発行できる目処が立つまでイベントの参加はお休みするつもりです。
もともと私が持っていたプラスの面と、絵の修行で底上げした基礎画力で、これまでよりさらにいい作品をお届けできるように頑張りたいと思います。

って偉そうなこと言ってるけど2年後とかにこの記事見たら、「こんなもんで直したとかいえてる2年前の自分草〜〜!!」ってなるんだろうな。
でも、全力さえ出していればそれでいいと思うし、それが成長!絵の世界は常に成長!ということでさ。