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この記事をツイッターで見た方も多いのではないでしょうか。私もその1人で、「観るしかない…」と心に決めて、今日いってきました(^o^)単館上映のこういう感じのはでなビジュアルの邦画っていうと、石橋義正監督の「バミリオン・プレジャーナイト」や「狂わせたいの」とか、石井克人監督の「鮫肌男と桃尻女」などが浮かんだりしますが、この「お江戸のキャンディー」、スタイリッシュさと衣装の奇抜さは勿論目を満足させてくれますが、全くエグさがないのです。

もうね、予想以上にすごくて期待以上に素晴らしかった!!っていってもあんまり伝わらないかもしれませんが、とにかく。
今まで二次元で美しい男性陣を見て「でも三次元じゃこうは行かないよね」とあきらめていたところを広田レオナ監督がアニメの1話分の制作費用よりももっと少ない予算であれだけのものを作り上げちゃった(すごい)かんじ。
で、「どんなに三次元再現が素晴らしかったって、どうせヘテロ恋愛だよね」って腐女子的にあきらめていたところを広田レオナ監督が完璧な形で5日間で撮り上げちゃった(すごい)かんじ。
で、「でも男同士の恋愛ものって、今までの映画とか見てたらなんか二次元とちがって生々しくて萌えられないよね」って腐女子的にあきらめていたところを広田レオナ監督がキスのみの純愛ストーリーにしちゃった(すごい)かんじ。愛とは偉大…

つまり見たいものが三次元で展開されているわけで…1時間半スクリーンから目が離せませんでした。映画館から出たら、「現実?あ、現実??」でした。

登場人物もみんな演技しているんだけど何だかラフで、あと普通にコミカルで、色気もあって、とにかく上様のシーンと竹中直人のシーンと医者が出てくるシーン全部笑った。脇役までキャラ立ちすぎてて最高です。主人公の2人は勿論ですが、お医者さんのキャラよかったなあー。あとぼたんちゃん。ぼたんちゃんかわいかったです…く、黒髪のおかっぱだからじゃないからね!ハイ説得力ゼロですね!
更に竹中直人。竹中直人といえば「双生児」では「オレはゲテモノ好きなんだよ!」っていきなり脱ぎはじめたり、「完全なる飼育」では役得だったりっていう上手く言えないけどこの人が出てたらなんか面白い気がする、っていう俳優さんですがやはりその通りで…

時計好きとしては制作部ツイッターさんがツイートしてたピゲとパテックもバッチリチェックしましたよ…す、すごいオールダイヤのパテック……世界三大時計のうちの二つがこの映画に……ヴァシュロンがあったら完璧だった。(っていうか予算外ですよね笑)
衣装と舞台セットもキッチュなんだけど安っぽくは見えなくて、和風と融合するとこんなふうになるんだ!ってビジュアル的にもよかった〜〜!

最近の邦画って私の探し方が悪いのかもしれませんが、メジャーマイナー含めてこういう路線で飛ばしてくれている作品になかなか出会えなかったので、久しぶりに2000年代初頭の京都みなみ会館に戻ったような懐かしさと新しさに出会えたなあって思います。
こんな素晴らしい映画を撮って下さって広田レオナ監督と制作スタッフの皆さんと出演されていた皆さんにディ・モールト グラッツェッッ!!余談ですがむかし監督が主演されてた「エンドレスワルツ」を見てめっちゃ可愛いなこの人!って憧れてたので監督と聞いてびっくりしたのでした。エンドレス・ワルツも原作、映画ともどもおすすめです(こっちはBLじゃないけど)

時間が許せばもう1回見にいきたいけどちょっと厳しそうなので円盤出たら買います…あ、あとエンディングテーマも明るげなロックでこれも是非発売してほしいところです。映画が終わったあとのトークもユルくて面白かったです笑
パンフレット欲しかったけど作ってないとの事で残念/^o^\ というわけで飴ちゃんを買いました。

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「お江戸のキャンディー」公式サイトはこちらから 相関図みてみてね。