それは一枚絵に使用される際の「モデルっぽさ」

原作に使用されているイラストや、荒木先生のラフなどを見てみると、ジョルノは大体がカメラ目線でポーズもしっかり決めています。このへんはミスタはじめフーゴ、ナランチャ、アバッキオも同様です。ジョルノとミスタの2ショットのときは2人とも「自分の方がカッコイイ」と思ってそうでなごみます。

ジョルノのすごいところは、ただポーズを決める、というだけではなくあらゆるジャンルに対応可能ということ。

ふだんはクールにキメるし、ちょっとあざといんじゃあないか?というキュートなポーズもやってのけるし、セクシー路線ではどこでそういうポーズを覚えてきたのか不安になるセクシーさを見せます。
番外編で「身を削られて下さい」(Adiddasとコラボしたもの)といったら痛そうだけどちゃんとニーズに応えますし、「全身を金色でお願いします」といわれたらあっという間に金色に。「脱げ」と言われたらしっかり全裸です。すごいです。まだ指定がないので描かれてないだけと思いますが、「全力で笑いを取れ」という指示があったらその通りにするでしょう。あんまり見たくないけど。

さらに、普通だったらジョルノのような美形キャラクターは敬遠しそうなファンシーなサンタ衣装とサンタ帽まで着こなしてカッコイイ笑顔で決めポーズする始末。ジャンプの表紙集合イラストで、同じ美形枠の剣心もサンタ衣装を着てましたが、こっちはふだんのおろろモードの剣心だからアリです。抜刀斎がサンタ服とサンタ帽をまとってカメラ目線で笑うようなものです。そんなハードル高いことも平気でやってのけます。GEも同様でたまにフリーダムなことをしてたりしますが全体的にプロっぽいです。

たいし、ブチャラティはとにかく自然体です。
文庫38巻に収録されているジョルノとの2ショットのイラストを一つとって見ても、ジョルノは微笑でカメラ目線なのにブチャラティ、どこを見ている…
その他のイラストでも、例えばトリッシュと2ショットの絵もカメラ目線ではなく、電車移動中の絵もどこか目線が遠くを見ていて、護衛チームの皆が描かれているときはほぼカメラ以外の別のところを見ており、ガッツのGのときは寝てたり、ラフ画で笑顔を見せているかと思ったら「ああ多分皆と一緒だから楽しいんだろうな」みたいなニュアンスだったり、とにかくなんかもう自然体。本編中だけど、「これはおれの腕ではない」って頼まれもしないのに脱ぐし。SFに至っては出てきてすらくれません。恥ずかしがり屋さんなのかな…
そういえば、アイカツ!中もモデル的なポージングはジョルノ(仮)の担当で、ブチャラティ(仮)はランウェイで「どうだい、ブルっちまう特技だろう」ポーズを決めるウォーキングレッスン担当だった…

そんなブチャラティの奇跡の一枚がGUCCIの徐倫と馬乗ってるやつ。さすがにGUCCIだしこれはちゃんと仕事しないとまずいと思ったのでしょうか。いや、でも、やっぱり、特に何も考えてなさそう…
この、何ともいえない素人っぽさはこんにちのブチャラティフリークの皆さんのハートをガッチリキャッチしてやまない要因のひとつではないかと考えているのですがいかがでしょうか。私のその一人です。

おまけまんが。

20140309