「護衛チーム」と一言に言っても、ジョルノ加入直後から時間が経過していくにつれてはこんなイメージです。途中で「2+4(-1)」になってしまいますが…

ジョルノもブチャラティも、「ジョルノ(またはブチャラティ)、みんな」という言い方をよくしているからです。特にジョルノにその傾向が強く、ブチャラティ、トリッシュ、みんな、という括りをよくしています。2人はお互いに共通の秘密の目的を持っている間柄だからでしょう。

ここで最初に疑問に思ったこと。
「ブチャラティはなんで『ボスを倒そうと思っている』ことを、護衛チームメンバーに言わなかったのか」

「キルラキル」では、実は実の母である組織のボスを打倒しようとしていることを、リーダーの皐月は配下の四天王と側近とその甥にだけ打ち明けていました。それだけの信頼がブチャラティにとってのフーゴ達4人に無いとは思えません。
勿論最初は4人とも戸惑いを見せるでしょうが、むしろ最初から計画を打ち明けていたほうがスムーズに事も運ぶというものでは?
ナランチャあたりがぽろっと言いそうだからでしょうか。初期に「フーゴが裏切る」という設定があったからでしょうか。それだと、計画を打ち明けていたほうが話の流れ的にはスムーズです。

個人的には、その理由はジョルノにあると思ってます。
ジョルノはブチャラティがいきなり連れてきた新入りです。「5+1」のみんなの態度から余り歓迎されていなかったことも明らかです。彼らは全員ブチャラティを何らかの形で信奉しているので、いきなり現れたくせに妙に彼から信頼されているふうなジョルノにたいして何らか反感を抱くこともあったと思います。おまけにジョルノ本人も物腰は丁寧だけど何だか生意気だし笑

もし、「ボスを裏切ろうと思っている」ことを4人に打ち明けたら。
「ジョルノがブチャラティをそそのかしたに違いない」という、半分は当たっているにしても更にジョルノに反感を抱かせてしまうには充分な理由になってしまいます。ナランチャやフーゴにとっては「ブチャラティが幹部になる」ことが最重要で、アバッキオはそんな彼らと組織に組することで心の平穏を得ていたし、ミスタは莫大な利益を得られることに心を躍らせていたので、全く逆の道を行くとなると天地がひっくり返ったような思いになることでしょう。
その理由が「正義のため」と言われてもはたしてピンと来るかどうかです。

おそらくブチャラティはそこまで考えて、彼らには言わなかったのかもしれません。さらに彼はみんなの矛先がジョルノに及ばないようにある行動をとります。それがマジョーレ教会で見せた突然のボスへの裏切りです。こういう書き方をするとまるでジョルノのためにトリッシュを助けたようになってしまうので誤解されないようにしたいのですが、結果的にはそうなったのでここではそのように述べます。

自分ひとりが裏切ったように見せれば、ジョルノとともにどのみちボスを倒すつもりだったことはみんなにバレません。ジョルノがボートに乗ることに迷いがない素振りであっても「ブチャラティについて行くことに決めている」と思わせることが出来ます。
ジョルノと戦った時もそうでしたが…いやーほんと 駆け引きがうまいなーブチャラティ!!と感心した場面の一つでもあります。

たとえ状況が理解できなくてもジョルノがブチャラティに何も言わなかったのはこのことに気付いたからかもしれません。
組織を裏切ったあとでも、「実は最初からそうしようと思っていた」とみんなに語るシーンが一切なかったあたり、2人とも「最初から2人で決めていた」ことをメンバーに悟られないようにしよう、と無言で意思疎通した結果なのかなって。だから「2+4」です。

余談ですが、こんなに意思疎通が完璧なのになんでジョルノとブチャラティは物理的に2人行動することがほぼなかったのか、っていう話を友達としてたんですが。
「班長と副班長みたいな感じだからじゃあないか」という友人の言葉に妙に納得しました。たしかにリーダーとサブリーダーが単独行動したらメンバー困っちゃうよね!

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もう記事に上げたかもしれないけど12月くらいに描いたやつ…を旧ブログから引っ張ってきました\(^o^)/
この記事書いた時にはさらっと「寂しくないのかな?」とかですませてるけど、GEがジョルノからそんなに離れてちょっと大丈夫なの?!何でブチャラティの後ろにいるの?って思ってしまう程度には仕上がってきました。