絵の修行をしていました!

1月末から2週間ほど、本気で絵の修行をしてました。

きっかけは、1月分のアシスタント作業が思い返すだにポンコツ過ぎたこと。
私は現在、すえみつぢっか氏の連載作品「賢者の弟子を名乗る賢者」のアシスタントをさせて頂いているのですが、1月作業分がとにかくリテイク&リテイクでした。

・綺麗な線が引けていない
・立体&面&光源からの陰把握ができていない
・描く対象の観察眼が足りていない

というのが主な原因でした。
散々迷惑をかけてしまったあとに反省と改善をしよう!しないとマジで仕事ないからね!?という崖っぷち状態に。

そこで見直したのがまず環境。

私のmacOS、なんと3年前からOSアプデされていない。

コミスタが新しいOSでは動かないからと言う理由でしたが、コミスタのデータ、普通にクリスタで開けるのでアプデしない理由はほぼないです。はい、めんどくさくてサボっていました…これではクリスタの機能をフルで使うことができません。

3年すっ飛ばしたMacOSのアプデは、一筋縄ではいかなかった…
当然、すぐ最新にできなかったので一度Sierraに上げてから現在のMojaveにしたのですが、アカウントがエラーを起こして仮アカウントを作ってからのアップデート。
サポートセンターの力を借りながら半日かかりました。もうこれからはOSのアプデサボったりしません!!

OSがアップグレードされたので周辺機器も替えました。
これまでIntuos4で描いていたのですが、表面のシートを7年くらい張り替えていなかった…ので、新しいIntuosを購入。カラーが膝丸くんでやる気もアップです。
使ってみると、これがびっくりするほど描きやすい!
環境に気を使わなかった自分を恥じました。

で、ようやく人並みになった環境で絵の練習です。
ぢっか氏は自身も忙しいのに、私の絵の修行に付き合ってくれました。本当に感謝という言葉では足りないくらいです。

「とりあえず、ペンタッチで素材感や物体の形を把握する技術を身につけよう」ということになりました。

安直に私は「漫画で必要な技術なんだったら、漫画で練習すればいいよね!」と、ネームを11pほど用意しました。

しかし、間違っていた…

私「ネームを切ったよ!」
ぢ「なんで漫画!?」
私「漫画で必要な技術なんだったら、漫画で練習すればいいかなって…」
ぢ「例えば野球で、走り込みが足りなくて基礎鍛錬できてない人が試合に出たらどうなる?」
私「チームメイトに迷惑がかかってしまう…」
ぢ「他のチームメイトがフォローに回るよね。漫画=試合と考えたら、みさちゃんに必要なのは試合に出ることじゃなくて走り込みだよね」

なんてわかりやすいたとえなのか…

さらにいえば、ぢっか氏曰く「漫画になるとそこにシチュエーションや雰囲気が生まれるから、絵の完成度がなあなあでもそこそこに読めてしまう」というのもあるとのこと。確かにそうです…

ぢっか氏が用意してくれた課題は、次のようなものでした。

「8種類の球体を8箇所に配置して描く(今回は球体の質感の練習なので大きさは同じでよい)」

スクリーンショット 2019-02-24 17.28.35

中心が光源です。
やってみると、これがめちゃくちゃ難しい。1つのモチーフを描くのに、1時間以上かかりました。
陰影の勉強もその時に初めてまともにやりました。

赤字は1回目の提出からぢっか氏のアドバイスです。
アドバイスを踏まえて修正したものがこちら。
スクリーンショット 2019-02-24 17.31.24

卓球のボールはぢっか氏のお手本です。
ここまで丁寧に教えてもらってありがたすぎる!

描く時には自分でもポイントにメモを取ったりしました。

スクリーンショット 2019-02-24 17.33.29

いかに普段観察しないでものを描いていたのかがわかりました。

そして、今まで自分の絵にうっすらと感じていた違和感の正体もわかってきました。

まず、線の描画が全体的に甘いために全体的な完成度が下がっていたこと。
次に、立体と面構成と光源を感覚で描いていたのでとっ散らかった平面的な画面になっていたこと。

ここまで酷い状態だったにも関わらず、本が完売してたのは二次創作のストーリー漫画、というバフがかかりまくっていたからということです。イラスト本だったら撃沈だよ。

よく「デッサンがおかしい」という言い方がありますが、デッサンとは「ものの形を正確に捉えて描画すること」なのだそうですね。すいません、ずっと鉛筆で石膏像描くみたいな本格的なのだと思ってた!

今までの私はこの基礎中の基礎ができていなかったので、二次創作をやっていく上でも「絵柄を推しに無理に寄せてしまう」という問題点がありました。
直近ですと、薬研なので石商先生の作画に寄せるように描いていました。
もちろん、雰囲気などは寄せてもいいのかもしれませんが、私の場合は基礎ができていない状態であったので足元はガッタガタです。
今思えば、基礎がないという自覚はなくとも何かが足りていないことはわかっていたので、それを絵柄を寄せることで埋めようとしていたのだろうと思います。

球体練習のあとは、質感をペン画で出す練習を立方体で描きました。

スクリーンショット 2019-02-24 17.49.20

描いていると、だんだん、ぢっか氏が球体練習のアドバイスで書いてくれていた「見ていて気持ちのいい画面」というのがわかってきたような?
ただ写実的に描くというのではなく、ディフォルメをくわえてなお見やすく、見てて気持ちのいいモノクロ画面。
難しいですが、これができるようになりたいなあと思いました。

そこで、もう一つぢっか氏からもらった課題がこちらです。

「線を同じ長さ、等間隔で引けるようになる」

つまりかけあみの練習です。

かけあみって、なんだか古臭いなあと思ったこれを読んでいる方は今すぐ考えを改めた方がいい!!
「画面がなんだか綺麗だなあ」と思う漫画家さんの画面をよく見て欲しいのですが、均一線で斜線を入れているんです。さりげなく入っている斜線も、綺麗に均一です。雑な線で描いている人は多分一人もいないと思います。

先日「絵がうますぎる」と評判だったFGOの剣豪漫画の先生のメイキングを動画で見ましたが、やはりこの先生も枠外でまずかけあみを描いてウォーミングアップされていました。

スクリーンショット 2019-01-11 0.06.04

この薬研の髪の表現にしろ、もうちょっと気合を入れて線を引いていればもっと美しい髪になったのに!!反省。つまり掛けあみはすべての線の描画の基本なんですね。掛けあみの練習は、きたがわ翔先生がアシスタントさん用に用意されたという掛けあみ練習の画像を参考にさせていただきました。(きになる人はググってください)

そこで始めた掛けあみチャレンジの1回目がこちら。
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これはひどい・・・・・・・

 

ここでも、「どこがなぜおかしいのか」を自己分析して、ペン画に入る前に1時間ほど延々と線を引く練習をしました。

スクリーンショット 2019-02-24 17.59.00 スクリーンショット 2019-02-24 17.59.29

地味だけど、これを続けたので前よりはまともな掛けあみができるようになりました。

以上の修行を踏まえて、馬を描いてみました。

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ここまでで2週間。
なんだか、自分でも今までと絵の描き方が変わったというか、ちょっとはマシになったようなそんな感覚があります。
最初にぢっか氏にダメな点を指摘してもらった時、長い付き合いの友人ながら指摘が的確すぎるだけに「こんなにダメだったのか私!!」と落ち込みもしましたが、不思議と絵の練習をしていた2週間、前向きで充実した時間だったなあと思います。この話をした知人に「スポ根みたい」と言われましたが確かにそうかも??
なんども書きますが、忙しい中私を見捨てずに練習につきあってくれたぢっか氏に圧倒的感謝です。
ここまで描けてないならもう他のアシスタントさんを探して「もうオメーは同人メインでやってろや!」と投げることだってできたはずなのに、本当に…もう本当に真摯に練習に付き合ってくれたんです。
私に財力があるならぢっか氏の家の隣に専用焼肉屋を建てたいレベル。
ちなみにこの修行後に2月分のアシ作業に入った分は、ほとんどリテイク無しで通りました!ひとまず安心。

と、ここまで描くとゴールみたいですがまったくゴールではなく、次は服や布地の練習や体を描く練習、二次創作でついた変な癖を抜くなど、やることはまだ色々あるので引き続き修行は続きます。

がんばるぞ〜〜〜〜